株式会社エム・データ 薄井司氏
パイオニア株式会社 中根祐輔氏
『カープローブデータの活用事例と発展の可能性について
(テレビ情報連携での「T2020」構想)』
10月30日、31日に開催されたad:tech tokyo2012。その会場内に開設したルグラン専用セミナースペース「ルグランルーム」には、今年も業界の最先端を行く多彩なゲストをお招きし、初日は「エコノミックバリュー」を、また、2日目は株式会社ホットリンク と株式会社エム・データ と一緒に「i love data day」をテーマに、15のセッションを開催しました。当ブログでは、各セッションの様子をご報告します。
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エム・データの薄井さんとパイオニアの中根さんによる共同セッションは、『カープローブデータの活用事例と発展の可能性について(テレビ情報連携での「T2020」構想)』というテーマでお届けしました。
午前中のセッションに続いてご登壇いただいたエム・データの薄井さんは、TV放送された実績をテキスト情報にした「TVメタデータ」とネット上でのユーザー活動をリアル店舗への購買活動に展開しようという取組み「O2O(online to offline)」を組み合わせたモデル「T2O2O」について解説。「T2O2O」は、TV番組で紹介されたお店や施設の「TVメタデータ 」をトラベルサイトやグルメサイトに提供し、店舗の予約促進へとつなげるユーザービリティツールとして利用されているようです。エム・データさんでは「T2O2O」モデルを使ってマーケティングの活性化、そしてユーザーの利便性を追求しているとお話されました。
続いて、パイオニアでカー事業戦略に携わる中根さんから、「カープローブ情報システム」の概要と「カープローブデータ」による活用事例をご紹介していただきました。
パイオニアの「カープローブ情報システム」は、カーナビゲーションから送信される車のログデータ(=カープローブデータ)を収集し分析するシステムです。
目的地までの経路や来訪時間、停車時間をはじめ、ユーザーの検索履歴や渋滞情報等、カープローブデータを分析することによって、パーソナライズした情報を提供することができ、今後はカーナビで取得したデータを世の中の流れを読むデータとしても活用していきたい、と将来の展望を語られました。