2013.5.23

カンヌ国際クリエイティビティ祭の日本代表審査員をつとめた佐藤達郎氏を講師にお迎えし、3回シリーズでお届けしたワークショップ『「オン」から「オフ」へ〜激変する広告の目線を学ぶ』が終了しました。これまでオフライン側の人間がオンライン広告を学ぶ機会は多くありましたが、一方で、オンライン側の人間がオフライン広告を学ぶ機会は少なかったのではないでしょうか?

そこで、当ワークショップでは、これからのマーケターに求められると考えられる、オンライン広告とオフライン広告の垣根を越え、マーケティング全体を俯瞰して考えるというスキルについて学びました。

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5/15(水)に開催された最終回のテーマは、佐藤氏オリジナルの「Behind The Communication Sheet(通称BTCシート)」を用いて、国際的に高い評価を受けたクリエイティブを題材に、そのクリエイティブが作られた背景を自分で考えてみよう、というものでした。

「赤がいいと言われたときに、赤いものではなく“暖かい”ものを出す。」と佐藤氏が仰っていたように、広告コミュニケーションとは、言葉の裏に隠れた意図を探る営みでもあります。その能力を高めるためには、BTCシートのようなものを使って、実際に自分の手で書いてみる、という作業が大切であるとお話されました。

参加者の方々は、この作業を通して、クリエイティブの「目的/目標」・「訴求ポイント/メッセージ(What to say)」・「表現/アイデア(How to say)」を探り、悩みながらも楽しく考えていました。

20近くのクリエイティブを視聴した後、参加者の皆さんが作成したBTCシートを一つ一つ丁寧に紹介しながら、各クリエイティブの感想を共有。佐藤氏もまた、ご自分で書かれたBTCシートを紹介され、現場で多くの経験を積んできた佐藤氏がどのように広告を理解し作品を生み出してきたのかを知るきっかけにもなりました。

3回の講義を通して、オフラインとオンラインの垣根を超えて、クリエイティブの裏側を読み解くスキルを学んだ今回のワークショップ。オンライン側の参加者の方からは、「データばかりに注力しがちなオンラインマーケターにとって毎回新たな気づきがあり、とても新鮮だった」「広告の見方がこれまでとは大きく変わった」との感想が多く聞かれました。また、現在多摩美術大学で教授を務められる佐藤氏の講義は、随所に自らの体験を交えてユーモアたっぷり!会場は終始笑いに包まれ和やかな雰囲気の中で進められました。そして、最終回の講義終了後は、参加者の希望により急きょ懇親会の場を設けるなど、回数を重ねるごとに参加者同士の交流も深まったワークショップとなりました。

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今年も6月に開催されるカンヌ国際クリエイティビティ祭に参加される佐藤氏。次回、ルグランでは再び佐藤氏とタッグを組み、佐藤氏のカンヌの報告を兼ね、オン×オフを融合したセミナーの開催を予定しています。セミナーの詳細につきましては、弊社ニュースレターや当ブログでご案内して参りますので、どうぞお楽しみに!

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