2007.9.11

前回、検索ユーザーの購買行動に関する調査結果をご紹介しましたが、同じセッションでは、Google社のプロダクトマーケティングマネジャー Oliver Deighton氏より、検索のブランディング効果に関する調査結果の発表も行われましたので、今回は、その概要をご紹介したいと思います。

SES_11

1. 上位掲載によりブランド名の認知度は2.2倍

リスティング広告もしくはアルゴリズム検索の上位に表示されるだけで、ブランド名についての認知度(aided brand recall)は2.2倍も増加するという結果が出たそうです。同様に、特定のブランドや商品名を想起・連想させる効果も16%の向上が確認されたということで、本来「露出」自体が直接の目的ではない検索ですが、検索ユーザーの視点に立つと、そこには充分な「露出効果」が期待できるということのようです。

2. 上位掲載で購買の意思決定は8%増

更に重要なポイントとして、リスティング広告もしくはアルゴリズム検索の上位に表示されている商品やサービスは、そうでないものと比べて、購買の決定する可能性が8%高いという結果も出たそうです。裏を返せば、検索結果の上位に掲載されていない商品は購買の検討対象から外れてしまう可能性が高まるということになります。

もちろん、最終的には費用対効果をしっかりと考える必要があることは言うまでもありませんが、少なくとも「ブランディングは検索が得意とする仕事ではない」という先入観は捨てて、CPA(獲得コスト)とは別の次元から、上位掲載のメリットも、しっかりと考えてみることが大切ですね。


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