2010.7.07

みなさんはグーグルの「サイトリンク」という言葉をご存じですか?

これは、検索結果の中で、同じドメイン下にあるページを視覚的にわかりやすくまとめたもので、ブランド名や会社名などの検索に対しては、通常、該当するサイトのトップページへのリンクが検索結果として表示されますが、同じドメイン内にある「会社概要」「商品一覧」といったカテゴリについても、プラスアルファのリンク先として表示されるものです。

グーグルでは、昨年11月より、一部の広告主に対して、アドワーズの広告文についても、広告サイトリンク」機能の提供を開始していますが、今般、この機能が、全ての広告主において利用できるようになりました。

キーワード「松井証券」での広告表示例
matsui

例えば、「松井証券」というキーワードで検索する人の中には、既にネットでの株取引には充分慣れているが、松井証券のサービスや手数料の詳細を知りたいという人もいれば、一方で、これからオンライントレードを始めようという人もいるはずです。これまでは、広告のリンク先としては1つしか表示することができなかったため、検索経由で来訪する人には初心者と経験者のどちらが多いのかを予め推測した上で、「最大公約数」となるようなページに誘導するしかありませんでした。

もちろん、初心者用と経験者用、それぞれのページにリンク先を設定した広告を作成し、ローテーションで表示させることはできますが、その場合でも、初心者の検索に対して、初心者向けページにリンク先を設定した広告が都合よく掲載されるかどうかは、やはり五分五分ということになります。

これに対して、「広告サイトリンク」機能を使うことで、「株取引初心者の方はこちら」「より詳細な情報はこちら」といった形で、検索ユーザーのレベルや期待値に応じて複数のリンク先を表示させることができます。このため、レベルや期待値が様々な検索ユーザーから、万遍なくクリックが獲得できる一方、それぞれにあったページに誘導することで、適切な情報を提供することも可能になり、コンバージョンの可能性も高めることができます。

この他、個人向けと法人向けで、異なる商品やサービスページに誘導したい、あるいは、人材派遣会社などで、派遣社員として働きたい人と、派遣社員を採用したい企業、それぞれにアプローチをしたいといった場合にも、「広告サイトリンク」は力を発揮してくれるのではないでしょうか。

なお、「広告サイトリンク」はキャンペーン単位で設定される機能となりますので、もし、同じキャンペーンの中に、「広告サイトリンク」で誘導するにはふさわしくない広告グループが含まれている場合には、それらを、別のキャンペーンに移動するといった対策もあわせて実施することが必要になります。

なお、「広告サイトリンク」の登録作業は、管理画面のキャンペーン設定から行います。
sitelink

リンク先は最高10個まで登録できますが、実際に表示されるのは4個までで、基本的には上に登録されたリンクから優先的に表示されます。また「広告サイトリンク」を表示するかどうかは、アドワーズのシステムによって判定されますので、広告が掲載されたからといって、常に「広告サイトリンク」も表示される訳ではありません。一般的には「松井証券」などブランド名検索で1位に掲載された場合などに表示されることが多くなるようです。

アドワーズをお使いの方は、ぜひ、この機会に「広告サイトリンク」を活用してみてはいかがでしょうか?

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