SESロンドン初日の基調講演には、英国Twitter社の代表Bruce Daisley氏が登壇し、“Running in Real Time”というテーマで講演を行いました。
まずDaisley氏は、昨年のスーパーボウルで起こった突然の停電に対し、OREO社がTwitterを使って当意即妙な対応して注目を集めた事例を紹介。Twitterのリアルタイム性を最大限に活かすには、クリエイティビティだけでなく、組織としての柔軟性も重要になるという話をしました。
一方で、今日、Twitterは、時間や場所を問わず最新の情報を収集するためのツールとして、多くの人々の日常生活に溶け込んでいるという点に、もっと注目すべきではないかと語りかけたDaisley氏。
これまで、Twitterのマーケティング活用というと、
(1) 周到に用意・準備された企画(CAMPPAIGN)
(2) リアルタイムのイベントを活性化するツール(LIVE)
(3) 不測の事態への臨機応変な対応(UNPREDICTABLE)
といった形での活用に注目が集まりがちでしたが、Daisley氏は、Twitterを活用し、人々の日常生活にコミュニケーションを「織り込んで」いく(EVERYDAY)ことで、企業やブランドへの認知や理解を深めるという使い方もあるのではないかと言う点に言及。
さらに、そうした活用をするには、場当たり的な対応ではなく、キャンペーンと同様、人々の興味や関心の移りかわりを先読みし、事前に周到なコミュニケーションプランを準備していくことが不可欠であると強調しました。
折しも、この時、ロンドンでは、地下鉄が大規模なストライキを決行するのではないかということが大きなニュースになっており、通勤の足が無くなることへの人々の心配や関心を先取りする形で、ADIDASは、Twitterを使って、『地下鉄が止まったらみんなで歩こうよ!』といったコミュニケーションを行った事例が紹介されました。
最後にDaisley氏は、こうしたコミュニケーションを効果的に行うためには、人々の興味・関心や、ニュースや事件などに対する反応などを、生活者の目線に立って考える想像力と、事前のプランニングが重要であるという話をして、講演を終えました。
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