SES視察ツアー最終日の現地企業訪問。ロンドンでなかなか予約が取れないと言われるステーキハウスで参加者の皆さんとボリュームたっぷりランチをいただいた後、クリエイティブエージェンシー「AKQA」本社を訪問。International Strategic ServicesのDirectorであるMr. Bagwellに案内されオフィス中心のミーティングスペースへ。「クライアントのお手伝いをすることは私達にとって、とても大切なことです。」と私達の訪問を温かく迎えて下さいました。
Mr. Bagwellは、まずはAKQAについて、そして、事例紹介。オフィスツアーの後、まだ、社員にもあまり知られていない特別な場所「the room」を案内すると、今日の予定を説明。「the room」が何かは全く想像がつかないものの、ヒミツっぽい感じの説明にテンション高めにスタート。AKQAの成り立ちから、数々の事例について、その背景や結果など詳しいお話をしていただき、また、ルグランの視察ツアーのメリットである「少人数制」が功を奏し、参加者の皆さんからの数々の質問に対して丁寧にお応えくださり、「the room」を体験する時間がなくなってしまうのではと心配になった程、熱いディスカッションとなりました。
【ロンドンの中心部からほど近いところにあるAKQA本社。外観、インテリア、そして、いただいたドリンク、スイーツに至るまでシンプル&スタイリッシュでした】
そして、次はワークスペース、ミーティングルーム、そしてカフェテリア、キッチンに至るオフィスの隅々まで案内して下さいました。AKQAのメインクライアントであるナイキをサポートしているチームは大きなスペースを占め、また、あちらこちらにナイキシューズがディスプレイされていて、その方法もとてもクリエイティブ!新しいアイディアが生まれる雰囲気がたっぷりの空間でした。そして、ロンドンオフィスの中の約170名のスタッフがナイキチームをサポートしているお話を聞き、その規模の大きさにも驚かされました。経営者として非常に興味がある、AQKAの採用戦略について聞いてみました。クリエイターとして優秀であり、また、大きなチームの一員として働く上で重要なコミュニケーション力も高い人材を、どのように発掘・採用しているのかという質問に、Mr. Bagwellのアドバイスは「急がないこと。優秀な人ではなく、価値観が合う人を採用すること」。これには深く同意をしました。
オフィス内のミーティングルームは、どこもいっぱいの様子。その理由を聞くと、「AKQAはコンペには基本は出ないことにしている。その代わり、クライアントがオフィスにきて、いろいろと質問をしてもらう。それらの質問に対して答えることで、AKQAがどのような会社なのか、また、どのようにサポートをするかを理解してもらう。そのための空間と時間を創るということを実践している」とのこと。まずは、人として理解し合うことが、パートナーとして目標に向かって進み、結果を出すためには重要である。そのためには、コンペでは自分達をアピールするのではなく、顧客との徹底理解から始めることがAKQA Wayなのだ、ということなのでしょう。そして、これが他のエージェンシーにはない、彼らの強さなのだと感じました。
いよいよ「the room」へ。暗めであまり大きくない部屋に見たことがないような様々な機器が置かれ、映画「Back to the Future」に出てくる博士のような人による「the room」の目的とその最先端技術を説明。その後、現在注力している技術を体験する機会を作って下さり、これには参加者全員、大興奮。あまりのexcite振りに、部屋にある機器を壊しそうになる程でした。
Mr. Bagwellによるビジネスに関するお話、そして、「the room」での体験。いずれにしても、AKQAという会社が大切にしていることは徹底した顧客理解。通常の企画は勿論、これから起こる新しい技術を「the room」で研究・開発し、顧客に将来何が起きるかを伝え、共に体験し、顧客の将来に繋げる。巷で言われている顧客理解とは異なるスケールの大きさに、多くを学び、刺激を受け、充実した訪問となりました。
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ルグランでは、今後も、デジタルマーケティングの最新情報を収集すること加え、クライアントへの企画から経営に至るまで様々なヒントが得られる現地の企業を訪問など、皆さんのお役に立てる海外視察ツアーを企画して参りますので、ご興味がある方は、是非、お問い合せください。
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(by 山辺仁美, Co-CEO, Le Grand)