NHKの朝のニュース「おはよう日本」の中の、「まちかど情報室 」というコーナーをご存知でしょうか?
日常生活で感じる、ちょっとしたお悩みを解決しようと考えられたユニークなグッズと、それを面白く紹介しようと頑張るNHKアナウンサーのグダグダな感じの掛け合いが、ちょっとクセになってしまうコーナーなのですが、職業柄、「こんなにユニークな商品を多くの人に買ってもらうには、結構な知恵と工夫が必要だろうなぁ」などと思いながら見てしまいます。
たとえば、6月6日に紹介されたこの商品。
両手を空けたままビールやジュースが飲めるということで、サッカーワールドカップの応援グッズとして紹介されましたが、一方で、ネット通販サイトを見ると、「パーティグッズ」「宴会グッズ」として売られています。
その商品説明には「2つのドリンクが同時に飲めるホルダーが付いているので、コーラと青汁を同時に飲ませる罰ゲームもできる」といったことも書かれています。(笑)
確かにユニークな商品ですね。
でも、もし、リスティング広告を使ってこの商品を売るとしたら、みなさんなら、どんな検索キーワードを選びますか?
「ヘルメット」「ドリンクホルダー」「パーティグッズ」「宴会グッズ」「罰ゲーム」「応援グッズ」などなど…
どれも、ちょっと違う感じがしますよね?
もちろん「ヘルメット」や「ドリンクホルダー」「パーティグッズ」を探している人に、リスティング広告を使ってこの商品を見せたら、中には、面白いと思って買ってくれる人もいるかもしれません。
でも、こうしたキーワードで検索している人のほとんどは「頭を保護するためのヘルメット」「ペットボトルや缶を収めるホルダー」を探していると考えるのが自然です。となると、こうしたキーワードに広告費をかけても、コストの割に、購入に至る可能性は低く、採算は悪そうです。
ではどうすれば良いのでしょう?
時間と手間はかかりますが「ドリンクホルダー付ヘルメット」という存在そのものを多くの人に知ってもらうことが必要です。その上で、「応援グッズとして使いたい」「パーティグッズとして使えそう」と思った人たちが「ドリンクホルダー付ヘルメット」というキーワードで検索してくるような状態を作ることが必要なのです。
どんなに優れたサービスや、世の中を変えるような商品であっても、「知られていないものは検索されない」のです。
ルグランでは、検索が果たせる役割と限界を熟知した上で、必要に応じて、商品やサービスに対する認知や理解を高め、「検索需要」を創り出すところから、クライアント様と一緒に戦略を考えていきます。
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