いま、ゴールデンウィークの真っ最中に、このブログを書いていますが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
今年は、5/2(月)や6(金)をくっつければ、かなり連続して休みが取れる曜日の配置になっていますが、震災の影響や、その後の自粛ムードの中で、ゴールデンウィークに旅行をする人は、前年比で大幅なマイナスは避けられない、といった悲観的な予測が多かったように思います。
ところが、いざフタを開けてみると、各地の高速道路は大渋滞。東海道新幹線も、4/15の時点での予約状況は前年比マイナス25%の約69万席と発表していましたが、それから10日間で約111万席まで増えるなど、ゴールデンウィークが近づくにつれて、需要は急速に回復しているようです。
また、4/29には、東北新幹線も全線で運転が再開されたことで、東北地方への旅行者も大幅に回復し、「弘前さくらまつり」が開催されている青森県弘前市では、震災後、ホテルや旅館へのキャンセルが相次いだそうですが、現在は、どこも、ほぼ満室の状態だそうです。
しかし、検索ユーザーの動向を見ると、こうしたゴールデンウィーク前の「駆け込み」ともいえる需要の急回復の予兆は、データにはっきりと表れていたことが分かります。下図は、日本国内の検索ユーザーが、2〜4月の間に「旅行」というキーワードが検索された回数の推移を示したものです。
これを見ると、震災を機に、一気に冷え込んだ旅行関連の検索ですが、特に4月中旬以降、急速に回復し、4月末には、ほぼ震災前の水準にまで検索が戻っている様子が分かります。
また、海外に旅行をしようとする人も、順調に増えているようです。下図は、同じ期間に「海外旅行」というキーワードが検索された回数の推移をしていますが、こちらも、4月以降、徐々に回復傾向にあり、4月末には、震災前の8〜9割くらいの水準にまで達しています。
ゴールデンウィークが終わると、今度は夏休みのレジャーに向けた計画や情報収集が始まります。この検索のトレンドが続けば、今年の夏休みを海外で過ごそうと言う人は、かなり増えるのではないでしょうか。
(by Rod Hiroto Izumi, Founder & Co-CEO, Le Grand)
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