米国では、サイト最適化の権威として知られ、SESの名物スピーカーでもあるTim Ash氏のセッション『2013年コンバージョン最適化の旅 – ユーザー目線で考える「ダメなサイト」とは?』に参加しました。
このセッションについては、本ブログでも注目セッション としてご紹介しましたが、事前の期待通り、実際のサイトを見ながら、Ash氏の口からは、失敗事例と改善のためのヒントが、1時間のセッションを通して、全く途切れることなく、マシンガンのように参加者に投げかけられました。
あまりにも内容の濃かったこのセッションをブログで再現することは、ほとんど不可能に近いのですが、ここでは、特にみなさんにとっても示唆に富むと思われるAsh氏の『名言』のいくつかをご紹介したいと思います。
あなたのサイトを訪れる人のほとんどは「怠け者(Lazy)」で、「忙しく(Busy)」そして「短期(Impatient)」である
サイト来訪者に何かを考えさせたり、アクションを取らせようとすればするほど、コンバージョンからは遠ざかる。来訪者の「迷い」や「手間」をいかに最小化し、快適なエクスペリエンスを提供できるかが成功の秘訣である。
Slow death by thousand cuts – サイトは体中につけられた何千もの傷が元で死に至る
何か一つの大きな要因でサイトがいきなりコケることはない。むしろ、普段はなかなか気づかないちょっとした失敗が積もり積もって、徐々に死に至るからこそやっかいなのだ。だから、ちょっとした変化・ちょっとした改善を軽く見てはいけない。
Provide a small number of clear and useful choices – まずは顧客が興味を持ちそうな少数の選択肢を与えよ
まだ何を買うかも決めていない状態の来訪客に、いきなり商品一覧を見せても引かれるだけ。来訪客の関心や嗜好をできるだけ理解し、彼(彼女)たちを検討段階の次のステップに導くような選択肢を提示せよ。
No motion on your website! – フラッシュなど動きのあるコンテンツの利用は避けよ
人間の目は動きのあるものに奪われる。そして、動きのあるコンテンツに目を奪われたユーザーはそれ以外のコンテンツに全く注意を払わなくなり、その結果、用意周到に準備したナビゲーション(動線設計)は意味を持たなくなる。
Prioritize buttons if you have more than one – 何をクリックさせたいか優先順位を付けよ
購入や資料請求・会員登録など複数のCall-to-actionにつながるボタンがある場合、いま、この顧客にもっとも取って欲しいアクションは何かを考えて優先順位をつけよ。あれもこれも、と欲をかくと必ず失敗する。
Relieve anxiety before it arises – 来訪者の不安や迷いを先読みせよ
来訪者の不安や迷いを解消することも大切だが、もっと大事なことは、不安や迷いを感じさせないよう、提供すべき情報やコンテンツの場所やタイミングをよく考えてサイトを設計すること。
ぜひ、2014年2月に開催されるSESロンドン では、みなさんも一緒に、この”マシンガントーク”の臨場感を味わってみませんせか?
【SESロンドン視察ツアー(予定)】
東京発:2014年2月10日(月)
SES視察:同2月11日(火)〜13日(木)
企業訪問:同2月14日(金)
ロンドン発:2014年2月15日(土)→東京着は日本時間の2月16日(日)
概算費用:670,000円程度の見通し *
* 往復航空券、ホテル5泊、SES入場料、空港-ホテルの送迎、毎朝食及びウェルカムディナーを含みます
【参加の仮申込やお問い合せはこちらから】
メール:ses@LeGrand.jp
電話:0120-066-898