さて、すでに弊社ブログにても、お知らせをさせて頂いているとおり、この秋に向けてYahoo! JapanによるスポンサードサーチVer.3への移行準備が着々と進んでいます。
前回のブログ記事では新バージョンの全体像について、お伝え致しましたが、今回は具体的に仕様の変更が発表されている、「キャンペーンの予算管理機能」について、お話をしておきたいと思います。
既に移行ポータルをご覧になっている方はご存知かと思いますが、6月20日にYahoo! Japanから発表された情報によると、スポンサードサーチVer.3では、今までのアカウント設定にあった予算設定の項目が無くなる事が決定しています。
また、この変更により、これまで以上に予算の設定に対する精度が向上され、より適切な頻度で広告の配信が行われる事が可能となる模様で、これは広告主の皆さまにとっても、大変良いニュースとなりますが、この設定の変更につき、移行前と移行後の設定の変更が異なる事に注意をして、事前に設定の確認と、変更を行う事をお勧めします。
移行前と移行後の変更点
予算設定に関して、もうひとつ注意すべき点としては、これまではキャンペーン単位での予算設定が「任意」となっていましたが、スポンサードサーチVer.3では設定が必須な項目となります。これにより、従来のスポンサードサーチにてキャンペーンの予算を設定していない場合は、自動的に設定が変更される為に、思わぬ結果となる場合があるので注意が必要です。
従来のスポンサードサーチにてアカウントレベルで予算の設定をしている場合は、スポンサードサーチVer.3ではアカウントでの予算設定が無くなりますが、キャンペーン単位で予算の設定が無い場合は自動的に現在アカウントの予算設定額が予算未設定キャンペーンの予算として採用されます。
たとえば、4つのキャンペーンを運用しているアカウントの予算が100,000円で、3つキャンペーンにそれぞれ25,000円の予算設定をしていて、4つ目のキャンペーンに予算設定をしていない場合は、移行時に4つ目の予算未設定のキャンペーンに対して、アカウント予算の100,000円が適用されてしまいます(下記参照)。
これにより、従来のアカウントでは100,000円のアカウント上限予算設定があった場合でも、移行後にはアカウント全体にて、全てのキャンペーン予算の合計値である175,000円の予算設定が適用されることになります。
このほか、新システムでは予算の設定が必須項目となるため、既存のアカウントまたは、キャンペーンにて全く予算の設定がされていない場合は、移行後のキャンペーンにて、自動的に新システムでのキャンペーンの上限設定である1,250万円(実質的には予算設定無し)のキャンペーン予算が適用される事になります。
これらの変更により、予期せぬクリック料金の発生を防ぐため、移行前に必ずキャンペーン予算を確認・設定しておきましょう。変更方法については、移行ポータルをご覧ください。
Yahoo!リスティング広告 移行ポータル
移行前にキャンペーンの「予算設定」を確認しましょう(要Yahoo!ビジネスIDへのログイン)
ルグランでは、お客様のスポンサードサーチアカウントの運用を代行させていただいている立場から、今回のスポンサードサーチVer.3のアカウント移行に関する情報をいち早く入手するとともに、今後も実際の運用に役立てる様な情報提供をさせていただきたいと考えております。
リスティング広告アカウントの運用委託に関して、ご興味のあるお客様は、スポンサードサーチの移行実績のある、弊社までお問い合わせください。
(by Kenta Umezu, Chief Operating Officer, Le Grand)