2014.6.26

本ブログで発表した「データで予測するAKB選抜総選挙2014 」では、指原莉乃の連覇はならず、渡辺麻友が悲願のセンター獲得を果たす、と予測しました。

5/21に発表された速報では、指原莉乃が1位を取っていたこともあり、6/7に生中継された開票の様子を、固唾を呑んで見守っていましたが、データによる予測通り、渡辺麻友が、速報発表時点での得票差を跳ね返し、見事に1位を獲得するという最終結果には、弊社スタッフ一同、ホッと胸をなでおろしました。

一方、2年前の予測では上位16名中15名が予想通りのメンバーとなったのに対し、今回、正しく予測できたのは上位16名中12名に留まっており、全体的な予測精度の改善という点では、課題も残る結果となりました。

これについては、当初予測を発表した際に、本ブログにも書かせて頂いておりますが、近年、ブログやTwitterの書き込みと得票数との相関関係が薄れているという点は、予測モデル構築の時点でも確認できており、特に「地方区」で人気を得ているメンバーの得票数を正しく予測するためには、新たなデータを予測モデルに組み入れるといったことも必要になりそうです。

ところで、速報発表と最終結果の逆転劇は、かつて、前田敦子と大島優子という「2強」がしのぎを削っていた頃には、よく見られた光景でした。

例えば、2011年(=速報で1位だった大島優子を最終結果で前田敦子が逆転)の総選挙当時の様子を振り返ってみると、ブログでもTwitterでも、「大島優子が1位」という速報発表を受け、前田敦子に関する書き込みが急増し、その勢いが最終結果の逆転につながった様子が見てとれます。

速報発表後の推移・ブログ(2011年)

速報発表後の推移_Blog_2011年

同・Twitter(2011年)

速報発表後の推移_Twitter_2011年

今回の総選挙において、指原莉乃と渡辺麻友に関するブログやTwitterでの書き込みの状況を見ると、下図の通り、Twitterでは、5/21の速報発表後に、渡辺麻友に関する書き込みが、指原莉乃を上回る傾向が見てとれる一方、ブログへの書き込みについては、2011年のような顕著な動きは見られませんでした。

速報発表後の推移・ブログ(2014年)

速報発表後の推移_Blog_2014年

同・Twitter(2014年)

速報発表後の推移_Twitter_2014年

こうした結果を踏まえ、来年以降のAKB48選抜総選挙予測にあたっては、ブログやTwitterの書き込みに加え、特に地方グループに所属していたり、加入後まもないメンバーに対する人気や支持動向を反映する新たなデータを予測モデルに組み入れることで、更に予測精度にチャレンジしていきたいと思いますので、どうぞ、ご期待下さい。

なお、今回のAKB48選抜総選挙に関する予測モデル構築の経緯や、最終結果と予測の差違などについては、日経デジタルマーケティング7月号の本誌ならびにウェブ(読者限定)に、詳しい検証記事を掲載して頂いておりますので、ご興味のある方は、ぜひご一読下さい。

■日経デジタルマーケティング7月号
渡辺麻友→指原的中も選抜16人予測は乱れる
-ルグラン「データで予測するAKB48選抜総選挙2014」(ネットは読者限定公開)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmgp/20140609/266428/

また、今回の弊社の取組につきましては、以下のメディアでも取り上げて頂きましたので、ご参考までにリンクをご紹介させて頂きます。

■1位は渡辺麻友か AKB総選挙をデータで予測(日本経済新聞)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0401D_U4A600C1000000/

■ビッグデータ利活用でAKB48総選挙を予測、その結果は?(アスキークラウド)
http://ascii.jp/elem/000/000/900/900209/

■AKB48総選挙「センターは渡辺麻友」–ルグランがビッグデータで予測(CNET Japan)

http://japan.cnet.com/marketers/news/35048807/

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