2008.8.21

これも、今回のSESで語られているもう一つの共通テーマといえそうです。

panel

費用対効果が明確である、比較的低いコストでコンバージョンが獲得できるといったメリットから、欧米では、ここ数年でSEMがネット広告の中で、最大のシェアを占めるようになりました。特に、現在のような景気後退局面では、企業のCFO(最高財務責任者)がマーケティング部門に対して、費用対効果が客観的に測定・検証できないTVや紙媒体への広告出稿を控えるよう指示を出す、といったところまで来ているようです。

こうした最近の傾向を踏まえ、今年のSESではオフライン広告やディスプレイ広告の「再評価」とも言える動きが見られます。例えば、TV広告を行うと、それに連動して検索も増えることはデータでも検証されている訳ですが、その結果、SEMからのコンバージョン数が増えた場合、それをSEMだけの「手柄」とするのは、公平さに欠けるのではないか、といった議論が、色々なセッションで行われています。

これによって数値による費用対効果の測定・検証が不可欠であるという大前提が変わることはありませんが、オフライン広告やディスプレイ広告に対しても、正当かつ客観的な評価を与えることができるよう、新たな評価システムやプロセスを工夫すべき時期に来ている、ということのようです。

言うまでもありませんが、費用対効果には目をつむり、簡単に予算が「消化」できるからという理由で、いまだにSEMよりもバナー広告が売れ続けている我が国の状況とは似て非なるものですので、そこのところはお間違えなきよう。


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2008.8.21

先のエントリーで書いたように、これが今年のGoogle Danceのテーマです。

ここアメリカも、サブプライム問題や原油高の影響で、景気は決して良い状態にあるとはいえません。インターネット技術についても、Web 2.0に沸いた昨年までと違い、次世代の中核を担うテクノロジーやサービスのあり方について、その方向性はいまだ見えてきません。

こんな閉塞感の漂う今だからこそ、自ら放つ光で暗闇を照らし、新たな時代を切り開いていこうじゃないか。今年のテーマには、そんなメッセージが込められているのではないか、と思いました。(もちろん、全て筆者の勝手な想像ですが。)

ということで登場したのが、これ。確かに光ってます。。。

medama

Google Danceの会場内には、「Glow Bar」が設けられ、様々な光りモノが参加者に配られておりました。

Glow Bar


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