2008.2.08

バレンタインデーが近づき、ネットショップの中で、花屋さんのコンバージョン率(=購買などに結びついた成約率のこと。更に詳しく知りたい方は、こちらのエントリーもお読み下さい。)が急上昇しています。といっても、これはアメリカでのお話です。

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日本だと「チョコレート屋さん」ではないかという気もしますが、海外では必ずしも贈り物をするのが「女性→男性」という一方通行ではないようで、「男性→女性」への贈り物となると、やはり花束に人気が集まると行った事情もあるようです。

確かに筆者がかつて駐在していた香港でも、バレンタインデー当日、現地の男性スタッフは、彼女のために特注したと思われる立派な花束を抱えてオフィスにきていました。

ところで、比較のために12月の調査結果も見てみたところ、クリスマス商戦の中、コンバージョン率No.1に輝いたのはPopcorn Factoryという、その名の通り、ポップコーンやチョコレートなどお菓子を売っている通販サイトでした。

この調査におけるコンバージョン率は、ユニークビジター数に対する成約件数の割合として計算されていますので、必ずしも検索連動型広告のコンバージョン率と並べて論ずることはできないものの、サイトを訪れた人の約30%が買って行くポップコーン屋さんって、すごいですね。。。


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2008.1.23

アメリカ大統領選挙の候補者選びはいよいよ佳境に入ってきましたが、先日行われたニューハンプシャー州の予備選挙では、ヒラリー候補が有権者の前で涙ぐむシーンが放映され話題になりました。ヒラリー候補の涙を巡っては、「うそ泣きだ」といった批判的な声も上がる一方で、「本当の姿」を見せたことで冷たい女性という印象が払拭され、同州でのヒラリー候補の勝利につながったという見方が広がっています。

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この一件を受け、ニューヨークに本拠を置くオンラインマーケティングのコンサルティング会社Future Now社のブログに、「Does Your Website Sound Like Hillary Clinton?(あなたのサイトはヒラリー・クリントンみたいになってないか?)」という変わったタイトルのエントリーが上がっていました。

ヒラリー候補の涙が本物かどうかは別として、もし、涙を見せた姿こそが、彼女が有権者に伝えたかった「本当の姿」であったのだとすれば、これまでのヒラリー候補の言動は、そういう意図は全く無かったにせよ、多くの有権者に「冷たい」「人間味が無い」という印象を与えたという点では「失敗」だったということになります。

翻って、多くのサイトも、実は無意識のうちに訪れた人に「無機質」な印象を与え、そのサイトあるいは企業が持っている「本当の姿」を伝えることに失敗している可能性があります。この背景には、多くの場合、サイト制作者が、必要な情報を正確に掲載することばかりに気をとられる余り、でき上がったサイトが見事に無味乾燥な「ファクトシート」になっているということがあるようです。

こうした過ちを犯さないようにするために重要なことの一つとして、サイト上の文章表現や言葉遣いに留意し、サイトや企業が大切にしたいと考えるイメージや雰囲気を伝える努力が大切です。例えば、企業として「まじめな・堅い」イメージを強調したいのか、「楽しい・穏やかな」雰囲気を醸し出したいのかによって、同じことを伝えるのでも、選ぶ言葉や表現は変わってくる筈です。

また、言葉や表現を選ぶ際には、顧客やユーザーの視点に立ってみることも重要です。具体的には、ブログなどで自社の商品・サービスなどがどのような言葉で語られているのかを調べてみるのもよいでしょう。実際にあった例ですが、「生パスタ」について調べてみると、ブログなどでは意外に多くの人が「手打ちスパゲッティ」と呼んでいた、といったこともあります。オーバーチュアやアドワーズの機能を使って、複数のタイトル&説明文を用意して、クリック率の違いから、ユーザーの反応を見るというのも、良く行われている方法です。

もっとも、まずは企業やサイトの制作者自身が、どのようなイメージや雰囲気を伝えたいのかをしっかりと認識・定義した上で、サイトのみならず、会社案内・プレゼンテーションからメールの文面に至るまで、一貫性のある表現方法を取ることが大切なことは言うまでもありません。


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