2009.9.24

ネット上での存在感を増すソーシャルメディアだが、中でもFacebookの勢いが止まらない。

先日も報道されていたが、Facebookのユーザーは3億人を突破し、キャッシュフローも、計画より1年も早く黒字に転じたそうだ。ちなみに、今年の4月時点で、Facebookのユーザー数は2億人とされていたので、わずか半年で、50%もの増加を果たした計算になる。

下図は、FacebookとMySpaceのトラフィックの推移(出典:米国hitwise社)を示したものであるが、これを見ると、Facebookからのトラフィックは2009年に入って急増しており、5月末には、ついにMySpaceを抜き去ったことがわかる。

Facebook traffic

更にオンラインマーケターにとって、重要なデータがある。それは、Facebookが、一般のウェブサイトにトラフィックを送り出す「参照元」として、Googleに並ぶ存在になりつつあるという点だろう。

Facebook upstream

これまで、サイトへのトラフィックの起点として、SEMやSEOなどの検索エンジン対策が非常に重要であったが、今後は、ソーシャルメディアからのトラフィックをいかに獲得するかという、SMO(Social Media Optimization)も、オンラインマーケターにとっては、重要な取組課題となる。本ブログでも既報の通り、今年のSESで、ソーシャルメディアのマーケティング活用が、中心的なテーマの一つとなっていた背景にも、こうした事情があるという訳だ。


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2009.9.13

日本時間で先週の金曜日にCNBCで放映された米国ヤフーのキャロル・バーツCEOとのインタビュー(英語)のビデオクリップです。

矢継ぎ早に繰り出される「意地悪」な質問と、還暦を過ぎてヤフーのCEOの就任したバーツ氏が、それを必死で(でも努めて明るく)かわそうとする「攻防」は、観ていてなかなか面白いです。この中で「マイクロソフトからの買収提案を受け入れておけば良かったのでは?」という質問に対し、当初、バーツ氏は「私はその場に居なかったし、当時と今とでは経済環境も違うのでコメントできる立場にはない。」といってかわそうとしたのですが、次に「じゃあ、仮にあなたが当時もヤフーCEOだったら、どうしていたと思いますか?」と尋ねられると、「受けたに決まってるじゃない!私はバカじゃないわ!」との答えが。。。

ん? ってことは、オファーを蹴ったジェリー・ヤン氏が「バカ」だって言ってるんでしょうか!?

その他にも、「これまで決断ができなかった経営陣に代わって、あなたは『もう検索技術を磨くことには投資しない』という英断をしたわけだけど、他に、ヤフーが『もうやらない』と決めたことはないの?」とか、インタビューの最後には「で、あなたは、まだしばらくはヤフーにいるつもりなの?」とか、何ともまぁ、言われたい放題のインタビューでした。。。

ちなみに、ヤフーの将来像について、バーツ氏は「もっと整理・統合された情報を提供できるプラットフォームとして、人びとのインターネットライフの中心的な存在になることを目指す。」とも語っていました。ちなみに、それを実現するための戦略は、日本でも進行中のMy Yahoo!のサービス強化、だそうです。以下、バーツ氏のインタビューでの発言です。

「朝起きて、さぁ何を検索しようかなんて、少なくとも私は思わないわ。私が欲しいのは、最新のニュースとか株価とか、世の中で起こっていることは何なのかを教えてくれるサービスよ。」

「Twitterでつぶやいたかと思ったら、Facebookで友人が何をしてるかを追っかけたりしなきゃいけないなんて、面倒くさくない?」


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