検索ユーザを絞り込めない、ビッグキーワードを選んだ場合、クリックによって広告費発生するが、ユーザの意図と提供する商品やサービスが合致せず、売り上げにつながない可能性があります。
こうしたリスクの分析には、ひとつひとつのキーワードについての効果測定が不可欠なことは、言うまでもありません。
加えて、キーワードの入札時に大切なのが、リスクの異なるキーワードをうまく交ぜ合わせて、リスク(コスト)とリターン(集客・売り上げ)のバランスを最適化するための「ポートフォリオ*」を組むことです。
株式投資する際に、一攫千金を狙ってすべての資金をベンチャー企業に投資するよりは、業績や株価が安定した大企業にも分散投資するほうが、長い目で見ると安定して収益が上げられるという理屈と同じです。
*ポートフォリオ:安全性や収益性を考えた、有利な分散投資の組み合わせ
適正なポートフォリオを組むことを考えると、入札するキーワードは、概念の広いキーワードから複数語を組み合わせて絞り込んだものまで、すべて合わせて100~200個は用意したいところです。10~20個程度の少ないキーワードで、適正なポートフォリオを組むのは困難だからです。
実際、ネットショップで取扱い商品が10~20個ということは、まず稀でしょうから、すべての商品ラインアップと、それぞれに関連するキーワードを組み合わせていけば100~200個のキーワードを拾い出すことは、そう難しくはないでしょう。
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※この記事は、Web STRATEGY vol.4の執筆記事を再編集したものです。