検索連動型広告をクリックして、表示されるページのことを「ランディングページ」と言います。
検索連動型広告のランディングページをどこにするか悩んだ末に、サイトにある色々な商品を見てもらいたいという思いから、トップページを指定してしまう広告主は少なくありません。
しかし、検索ユーザの行動特性を理解すれば、常にトップページをランディングページとして指定することが、必ずしも最適な選択ではないことは、容易にわかるはずです。
何か購入したいものがあって、ユーザが検索している場合、その検索ユーザの目的は購入を決断するために必要な情報を収集することです。
したがって、「海外旅行」という概念的に幅の広いキーワードで検索をしている場合、行き先や、旅行のグレード、手配方法などは、サイトを見てから決めようとしている可能性が高いと考えられます。
このような場合に、ランディングページをいきなり格安航空券のページにしてしまうと、「情報不足」で購買につながらない可能性が高くなります。
一方、「海外」というところまでは意向が固めている検索ユーザを、国内を含めたすべての旅行商品が並べてあるトップページに誘導してしまうと、今度は「情報過多」となり、これもまた購買の可能性を低くしてしまいます。
もちろん、ランディングページを基点にして、検索ユーザが自力で目的の情報やコンテンツを探し出してくれることもあります。しかし、クリックひとつで検索結果のページに戻れてしまうのですから、ランディングページに入ってからの数秒以内にお目当てのコンテンツが見つからなければ、気の短い検索ユーザは他の店に行ってしまうと覚悟しておくべきなのです。
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Web STRAEGY vol.4の執筆記事を再編集したものです。