Twitterについては、このところ、企業価値が10億ドル(約900億円)とか、1億ドル(約90億円)の資金調達に成功したといった話題でもちきりだが、米国の調査会社hitwiseのリサーチャーBill Tancer氏が、最近のTwitterのユーザー数の伸びについて、興味深いリサーチを行っているので、紹介してみたい。
このチャートは、米国におけるTwitterへのアクセス数(モバイルや外部アプリケーション経由でのアクセスを含まず)の変化を示したものであるが、今年6月頃をピークに、アクセス数の伸びが停まっていることが分かる。これは、Twitterユーザーの多くが、つぶやきを入力するために、わざわざTwitterのサイトにはアクセスせず、Twitterfoxなどの外部ツールを使ったり、MySpaceやAOLでのつぶやきが、Twitterと同期される機能が追加されたといったことが影響している可能性も否定はできない。
そこで、Tancer氏は、Twitterにトラフィックを送った参照元サイトについても調査をしたところ、例えば、Twitterに最も多くのトラフィックを送っているFacebookについてみると、新規ユーザーの比率は今年4月の21%→17%に減少していることがわかる。Googleについても、同様に、新規ユーザーの比率は45%→36%に減少している。
これらの情報を総合してみると、Twitterサイトへのアクセス数が頭打ちになっているのは、新規ユーザーの伸びが鈍化しているため、と考えることもできそうだ。
だとすると、先日、Business Weekが報じたように、Twitterの企業価値が10億ドル、というのは過大評価といわれてしまうのかもしれない。。。