2011.6.23

弊社ウェブサイトにても開催のお知らせをさせて頂いておりましたが、6月17日(金)に行われたロフトワーク主催によるECセミナー「プロが語るEC全体戦略と大手アパレル2社の成功秘話」にて、弊社代表 泉が「SEMで実現する~適切な流入とデータ分析」というテーマでお話をさせて頂きました。

本セミナーでは、SEMとサイト制作のプロから、戦略の最適化についてそして、弊社クライアント、大手アパレルメーカーのレナウン様リンク・セオリー・ジャパン様からゲストを迎えECサイト成功の秘訣をご紹介致しました。当日はあいにくの雨まじりの天候でしたが、会場となった外苑前TEPIAではセミナー開始前に早くも200人を超える盛況となり、引き続きSEM、ECサイトへの世間の関心の高さが窺えました。

また、参加して頂いた方々のプロフィールを見ると「実際にECサイトを運営している方」、「これからECサイトを始めようとしている方」やマーケティング担当者の方々も多く見られ、みなさん熱心にメモを取られ、講演者とのパネルディスカッションでは参加者からの運営に関しての具体的なご質問がされるなど、インタラクティブなセミナーセッションを開催させて頂く事ができました。

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【パネルディスカッションの様子】

講演では「ECサイトを成功させるために必要なことは何か?」という点を軸に、泉が議題をキックオフする形で、検索の役割やプロファイル分析、ソーシャルリスニングについてお話しをさせていただきました。

まず、最近「脱・検索エンジン」という特集(日経ネットマーケティング2010年7月号)が組まれるほど「検索が限界ではないか?」という論調に対し、検索の役割は例えるなら“注文取り”であり、需要が顕在化しているユーザーをコンバージョンさせる必要不可欠なものであるとお伝えした上で、一方で「検索」の持つ役割が変わって来たと述べさせて頂きました。

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【検索はもう限界なのか?】

“Pre-Click”(クリック前)の重要性

ネットマーケティングではお馴染の“AISAS理論”(Attention アテンション / Interest 興味・感心 / Search 検索 / Action 購入 / Share 共有)の中心に位置する「検索」は、「検索」⇒「購入」⇒「共有」という“Post-Click”(クリック後)のプロセスに欠かせない役割を持つ一方で、そのプロセスから得られた“消費者のインサイト”を検索前の“Pre-Click”(クリック前)のプロセスにある「アテンション」、「興味・関心」へ反映させる役割もあります。

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【AISASの中で「Pre-Click対策」が重要に】

そして、本講演では、セミナーにゲストとしてご参加頂いた弊社のクライアントでもあるレナウン様、リンク・セオリー・ジャパン様の「PLST online store」の実例を挙げて、Pre-Clickをより効果的にするためのプロファイル分析やツイッター・ブログを利用したソーシャルリスニングの重要性についてご説明しました。中でもツイッターのクチコミが検索動向を予測したという実例は大変反響があり、事例を参考にしながら、Pre-Click対策に必要な分析項目の、アクセス解析、プロファイル解析、検索動向解析、ソーシャルリスニングについてご説明させて頂きました。

これらの分析については、現在ルグランがサービスメニューに取り入れているソーシャルリスニングサービスでも、分析が可能となりますので、ご興味のあるお客様は、是非、検索連動型広告と合わせてサービスをご提供させていただければと、思います。

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【Pre-Click対策に必要な分析】

本セミナーでは多数の方々にご参加を頂き、誠にありがとうございました。また、セミナー開催するにあたり、企画、運営をして下さった主催であるロフトワークの方々、ご協力頂いたパネリストの方々にも、この場を借りまして、改めて御礼を申し上げます。

ルグランでは、お客様のリスティング広告の管理や運用支援といったサービスをこれまで通り行っていく一方で、今後、リスティング広告をより効果的にするためのサイトのプロファイル分析やソーシャルリスニングにも力を入れていきます。またルグランが今後取り組んでいくサービスについてのセミナーなども、定期的に開催して行く予定で、本セミナーのフォローアップ企画も検討中ですので、内容が決まり次第、弊社ブログまたはニュースレターにてご連絡をさせて頂きます。

(by Tatsu Kuwahara, Analyst, Le Grand)


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