2012.10.18

ad:tech tokyo」まで残すところ、あと2週間あまりとなりました。ご存知の方も多いと思いますが、「ad:tech tokyo」は、最先端企業によるセミナーやワークショップが開催され、変化し続けるマーケティングに関する最新情報が発信される場として、年々規模が拡大している国内最大のデジタルマーケティングのカンファレンスです。

一昨年、昨年に続き3年連続で、弊社CEOの泉が「データドリブン主義:日本の企業・組織においてデータに基づく意思決定が根付かない理由について考える」をテーマにセッションを持たせていただくことになりました。

また、昨年のad:tech tokyoで2日間に渡り数多くのセッションを開催し大反響を呼んだルグラン専用セミナースペース「ルグランルーム」が、今年、更にパワーアップして帰ってきます。今年もルグランルームにはマーケティングプロフェッショナルが続々登場し、初日は「エコノミックバリュー」を、また、2日目は株式会社ホットリンク株式会社エム・データと一緒に「i love data day」をテーマに、マーケティングの未来像を考えていきます。ご来場の際は、ぜひお気軽に「ルグランルーム」お立ち寄りください。

開催に先立ち、ゲスト講師としてご参加いただく株式会社マイクロアド 未来広告研究所 所長 中川斉 氏との事前対談を企画。中川氏にご講演いただくセッションの内容についてお話を聞かせていただきました。

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セッションでは、中川氏が所長を務める未来広告研究所でどのような研究・活動を行っているかについてお話下さる予定で、昨今盛んになっているDSP(Demand-Side Platform)を活用したリアルタイムでの入札(RTB:Real Time Bidding)、オーディエンスデータに基づいた広告配信技術についての解説はもちろんのこと、ディスプレイ広告のあるべき姿や広告を通じて生じるユーザーの態度変容などをどのような指標をもって計測するかといった最新の研究内容をご紹介いただきます。

中川氏は「DSPでは純広告に比べ広告の配信・停止といったコントロールの即時性に優れている、また配信先やオーディエンスごとの配信結果等をもとに獲得効率を最大化するための配信の自動最適が行えるという長所がある。」と前置きをしたうえで、「とはいうもののディスプレイ広告の本質は獲得することがすべてではなく、認知や購買意欲が生じた態度変容といった購買プロセスにある中間指標の構築、効果計測が重要である」と述べられました。

昨今バズワード化しつつある”アトリビューション”や、ネットマーケティングではお馴染の“AISAS理論”(Attention アテンション / Interest 興味・感心 / Search 検索 / Action 購入 / Share 共有)にあるように、「ユーザーにアテンションを与え、検索を促す」というプロセスが広く認知されてきたこともあり、ディスプレイ広告が担う役割・位置づけは確立しつつあります。

一方で、広告の本質からみるとディスプレイ広告の効果計測において、検索や購買を唯一の指標とするのではなく、その途中に存在するであろう、ユーザーが商品を「知る」、「好む」、「検討する」といった小さな態度変容を指標とする考え方が今後必要となってくる、とおっしゃっていました。

このほか、現在、街頭の空いている広告枠を活用したディスプレイ広告の配信実験も進めており、その中で取り組まれている、どのようにしてターゲットユーザーを認知するか、効果測定を行っていくかといった最先端の技術についてもセッションでいくつかご紹介いただけるそうです!

話が尽きる様子はなく、これ以上お話するとセッション内容をすべて出してしまう、ということで惜しまれつつも中川氏との事前対談を終えました。

中川氏にはルグランルーム1日目14:00~14:45でご登壇いただきます。どうぞお楽しみに!

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