いよいよ4/10(水)より、カンヌ国際クリエイティビティ祭の日本代表審査員をつとめた佐藤達郎 氏を講師に迎え、オンライン広告とオフライン広告の垣根を越え、マーケティング全体を俯瞰して考えるというスキルを学ぶ、3回シリーズのワークショップが始まりました。
第一回のテーマは、「“オン”から“オフ”へ、ボーダレス型スキルの必要性」。
最初に、弊社泉が「なぜ今オンライン側の人たちがオフライン側の知見やスキルを求められているか」について分析し解説しました。
ネット広告で費用対効果をあげ、かつ、売り上げもあげるために、Webマーケターはデータを見て様々な最適化を図る中、ネット広告だけでは手詰まりの状態になっているのが現状です。そこで、大きな改善につなげるためにはどうしたらいいか、と考えたとき、オンライン側の人間がオフライン側の領域に踏み込む必要がある。オフライン側でどのような考えで広告が作られているのかを知り、そのテクニックやノウハウを理解したうえで戦略をたてるとビジネスチャンスも広がる、とお話して、佐藤氏に引き継ぎました。
続いて、佐藤氏の講義へ。佐藤氏は、カンヌ国際クリエイティビティ祭の受賞作を紹介しながら、オフライン広告がどのように変わってきているかを説明されました。
以前のオフライン広告といえば、注意や興味、関心をひくものであり、定型のパターンがあったが、今ではそれが通用しなくなってきたといいます。その傾向がカンヌで評価される作品にもみられ、佐藤氏曰く「作品としてのクリエイティビティ」から「しかけとしてのクリエイティビティ」に変わってきたそうです。
その事例として紹介された、2008年のグランプリ受賞作である英国のミルクチョコレートのCMがまさにこれ。ゴリラが登場しドラムをたたくという、商品とは全く関係ないCMに対し、クリエイターから異論が続出した一方で、YouTubeでは様々なバリエーションが生まれる等大きな話題となり、同CMはオンラインでの拡がりを想定した戦略の下で作られたと佐藤氏は説明します。そして、おもしろいコンテンツは、“わかりやすすぎない”ほうが良いというお話はとても新鮮でした。
事例を多く紹介しながら進められる佐藤氏の講義は、とてもわかりやすく参加者の皆さんもぐいぐい引き込まれます。最後の質問コーナーでは、ドリンクを片手にカジュアルな雰囲気でディスカッションが進められ、次回の開催を楽しみに終了しました。
なお、第2回は4/24(水)、第3回は5/15(水)に開催されます。現在、単回でのお申込みも受付けておりますので、ぜひご参加ください。
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