2012.11.15
10/30(火)14:00-14:45 株式会社マイクロアド 未来広告研究所 中川斉氏
ブランド広告と言うからには「どんな人」が「どう態度変容したか」がわからないとね

10月30日、31日に開催されたad:tech tokyo2012。その会場内に開設したルグラン専用セミナースペース「ルグランルーム」には、今年も業界の最先端を行く多彩なゲストをお招きし、初日は「エコノミックバリュー」を、また、2日目は株式会社ホットリンク株式会社エム・データ と一緒に「i love data day」をテーマに、15のセッションを開催しました。当ブログでは、各セッションの様子をご報告します。

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株式会社マイクロアド 未来広告研究所の中川さんは「ブランド広告と言うからには「どんな人」が「どう態度変容したか」がわからないとね」というタイトルでお話してくださいました。

まずは、DSPの仕組みについての解説。RTB方式によるディスプレイ市場の規模が急速に拡大しているというお話からスタート。そもそも広告ってなんだろう?という問いかけから、広告の本質はターゲットとなるユーザーに対して、どう行動してもらいたいかを明確にし、伝えることと解説していただきました。

また、購入に至るまでは「知る」「理解」「検討」というプロセスがあり、いわゆるアトリビューション分析を行うことで、「購入」に至るまでに様々なメディアが貢献していることが分かる、などと言われているが、結局のところ「購入」を目的とした考えにとどまっていると指摘。さらに、ネット広告が成長した理由の一つに「オンライン広告は計測可能」と言われているが、計測出来ているのはほんの一部に過ぎないといった現状の課題についても言及されました。

中川さんが所長を務める未来広告研究所では最先端の技術を駆使し、ユーザーの態度変容をどのような指標で計測するかといった研究を進めているとのことでした。


中川さんと弊社代表 泉による事前対談はこちら



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2012.10.18

昨年に引き続きコミニュケーション・ラボの代表、また、多摩美術大学の教授でもある佐藤達郎 さんがルグランルームにご登場下さります。セッションに先立ち、先日、広尾の焼き肉屋さんで、弊社代表泉とエプロン姿でお肉を焼きながら、打合せを行いました。

佐藤氏が2004年にフィルム部門日本代表審査員を務め、また、それ以来、毎年参加されている“カンヌライオンズ”に関するお話からスタート。

今年の受賞作となったカールスバーグ・ビールのベルギーでのキャンペーン*や、アメリカのドラマ専門チャネル「TNT」がベルギーに進出した際の施策**の共通点として見られるのはリアルな体験。よりリアルなものが好まれる傾向にあり、これからのクリエイティブは「一回性」か「真正性」という二極化が起きるだろうというお話。また、それに伴い、広告を作るプレーヤーの顔ぶれも変わり、別の業界から新たな人材が参入してくることが考えられるという、広告業界全体の今後の方向性についても議題に上がりました。

また、佐藤氏が以前パネリストとして登壇されたカンファレンス「WOMMA(word of mouth marketing association) 」に今回2人とも参加を予定していることから(11月ラスベガスで開催)、ラスベガスのショー(O/オーを一緒に見るようです。笑)の話から海外カンファレンスに参加する醍醐味、更に、11月に出版を予定している佐藤氏の4冊目の本についてなど、3時間以上に及ぶ熱いディスカッションが繰り広げられました。

ルグランルームの佐藤氏のセッションでは(10/30(火)11:00〜11:45)、昨年の「ソーシャル・クリエイティビティ」から更に進化し、「一回性」と「真正性」をテーマに変わり続けるこれからのクリエイティブついて、お話いただく予定です。どうぞお楽しみに!

*映画館を借り切って、暴走族風な人達を座らせ、その中央に空いた2席に座ろうとするカップルを撮影するという内容。

**小さな町の通りに赤いボタンを設置し、ボタンを押すとテレビ番組のようなシーンが目の前で繰り広げられ、「YOUR DAILY DOSE OF DRAMA」とい大きな垂れ幕が目の前に表れるというストーリー。

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