2010.6.18

SESについては、本ブログでも何度かご紹介をしていますので、既にご存じの方も多いと思いますが、正式名は「Search Engine Strategies」といって、SEMやSEOなど、検索エンジンのマーケティング活用にテーマを絞ったカンファレンスです。

先般、ツアーを組んだad:techと同様、世界各地で開催されていますが、特に、毎年夏にカリフォルニアで開催されるイベントは、最も規模が大きく、全米はもとより、世界各国からも業界関係者や広告主が集まります。昨年まではサンノゼで開催されてきましたが、今年からは、会場がサンフランシスコのモスコーニセンターに移りますので、日本からも参加しやすくなります。

昨年のSESで講演するOgilvyOne Worldwideの会長兼CEO Brian Fetherstonhaugh氏

SES

そこで、ルグランでは、先のad:techに続き、今年はSESについても視察ツアーを企画することにしました。自社のホームページやショッピングサイトへの集客や販売促進に検索エンジンを利用している企業の経営者や担当者の方はもちろん、SEMやSEOに関わる業界関係者の方々も、今回のSESは、グーグルやヤフー、Bingなど、検索エンジンに関する最新事情に触れる絶好の機会ですので、ぜひ、ご参加下さい!

【ツアーの概要】
・日程:2010年8月16日(月)成田発 〜 8月20(金)サンフランシスコ発(成田着は翌日)
・費用:580,000円(往復航空券、ホテル4泊、SES入場料、空港-ホテルの送迎、毎朝食および夕食1回等を含みます。)
・航空会社:日本航空もしくはデルタ航空を予定
・ホテル:Marriott Courtyard(SES会場より徒歩5分)を予定
・募集取扱:日本旅行 新宿法人営業部
・募集人数:10〜15名様

【お問い合わせ・お申込】
日本旅行 新宿法人営業部(永井・阪口)
TEL:03-5369-3921
FAX:03-3225-1005
メール:hiroshi_sakaguchi@nta.co.jp
株式会社ルグラン(横田)
TEL: 0120-066-898
FAX: 03-5452-0659
メール:info@LeGrand.jp

【ツアーの特長】
・個人で申し込むと約16万円(8/1以降は約18万円)かかるSESの入場料も含まれていて大変おトク。
・空港〜ホテルの送迎やホテルでの朝食も付いているので、海外旅行に不慣れな方でも安心。
・ルグラン同行スタッフが現地でTwitterなどを使ってセッションの様子や背景を解説しますので英語が苦手な方でも大丈夫。
・到着日の夜にはウェルカムパーティ(夕食)でルグラン同行スタッフや他の参加者の方々とも交流。

【こんな方におすすめ】
・SEMやSEOに携わる広告代理店やWeb制作会社の経営者および担当スタッフ
・検索エンジンに関する最新情報を入手したい企業の経営者やマーケティング担当者
・業績に貢献のあった社員へのごほうびツアーとして
・海外のカンファレンスがどういうものかを体験してみたい方、など

【予定されているセッション例】
・SEMとSEO、どちらに力を入れるべきか?
・アクセス解析の基本と応用事例
・ソーシャルメディアの台頭とリアルタイム検索の今後
・品質スコアを高めてリスティング広告の効果を高めるには?
・SEM予算を獲得するための方法論
・アイトラッキング調査から見えるもの
・公開サイトクリニック
・SEO対策とスパムの境界線、など。

なお、SESの詳しい予定についてはこちらから。(英文)

【昨年のSESについて】
“Goodbye Google, Hello Social” 〜Search Engine Strategies (SES) サンノゼより
日経ネットマーケティングオンラインに寄稿した昨年のSES視察レポート

【SES サンノゼ 2009】 検索はそんなに偉いのか?
本ブログに掲載した現地レポートより

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2010.4.15

米国時間の4/14に、Twitterの初めての開発者向けカンファレンス”Chirp“がサンフランシスコで開幕しました。

開幕前には、Twitter関係者から「Twitter関連アプリのほとんどは、本来Twitter自身の機能として備わっていても良いものを穴埋めしているようなものだ。(=つまり、今後、Twitter自身がこうした機能を充実させていけば、存在価値を失うものばかり)」といった発言も出て、「Twitterを支えるエコシステム(=生態系)の否定ではないのか」といった論議を巻き起こしましたが、ここ数日の関心事は、もっぱら、Twitterの新しい広告プラットフォーム「Promoted Tweets」に関する話題でしょう。

Chirpにおいても、Promoted Tweetsに関する詳細が徐々に明らかにされつつあるようですが、まずは、Chirp参加者のTweetやBlogへの書き込みをもとに、現時点(日本時間 4/15の午前10時現在)で分かっている情報について、「速報」という形で整理をしてみたいと思います。

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・当初は、いわゆる「Twitter検索連動型広告」、つまり、広告主が予め登録しておいたキーワードが、Twitter検索の検索ワードどして入力された場合に、広告目的のTweetが表示されるというモデルでスタート。
Promoted Tweetsは、Twitterサイトだけでなく、他のTwitterクライアントなどにも自動的に配信されるが、個々のクライアント開発・提供者は、Promoted Tweetsを自社のユーザーに対して表示されるかどうかを選択できる。
・自社ユーザーに対しても、Promoted Tweetsを表示させることを選択した場合、広告収入はTwitterとの間で50-50の折半となる。(【コメント】検索連動型広告に比べると配信パートナーの取り分は少ない感じがします。)
・なお、Promoted Tweetsが外部に配信される場合の表示方法については、一定のガイドラインが設けられる予定。
・理論上は、Tweetsを検索結果の一部に表示するGoogleなどの検索エンジンにもPromoted Tweetsは配信されることになるが、果たしてGoogleが、Promoted Tweetsからの収益の半分がTwitterの取り分となるという条件でも、引き続き、Tweetを検索結果に表示し続けるかどうかは不透明。
・一方、クライアントがPromoted Tweetsの表示を選択した場合、そのクライアントのユーザーがPromoted Tweetの表示をオプトアウトすることはできない。だが、将来的には、Promoted Tweetの表示をブロックするような機能・ツールも用意されるのではないか。
・将来的には、検索キーワードだけでなく、個々のユーザーのタイムライン上に表れているTweetや、ユーザーの「Public Interest Graph」に連動してPromoted Tweetsが表示される仕組みも提供。(【コメント】いわば、Twitter版の「コンテンツ連動型広告」ということになりますね。)
・「Public Interest Graph」についての詳細には不明な部分も多いが、個々のユーザーの所在地や、フォローしている人の属性などが主な構成要素になると考えられる。
・あるTwitter検索に対して、複数のPromoted Tweetsが表示対象となった場合、どちらが表示されるかを決めるのは「Resonance」(【コメント】直訳すると「共鳴」「反響」の意。決定のロジックは異なりますが、役割としては、検索連動型広告における「品質スコア」と基本的には同じと思われます。)
・「Resonance」は、個々のPromoted Tweetsとユーザーの「エンゲージメント」の程度によって決められるということだが、具体的には、Promoted Tweetsが、どのくらいのユーザーにRTされたか、どのくらいの早さで広まったか、といった要素に基づいて判定されるのではないかと見られている。
・ちなみに、Promoted TweetsがRTされても、RTされたPromoted Tweetsは広告収入の対象とはならない
・誰かが自社の商品やサービスについて、とても良いことをTweetしている場合、それをPromoted TweetsとしてRTすることはできない。(RTしたい場合は、あくまでも通常のTweetとして行う。)
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今後はTweetにも、「オーガニック」と「広告」が生まれ、広告が表示・配信されるのはキーワードに連動する場合と、配信先のコンテンツに連動する場合がある。そして、配信パートナーには広告収入の一部が分配される、等々、基本的には、オーバーチュアの前身であるGoTo.comが「検索連動型広告」という仕組みを考えついてから、検索トラフィックがマネタイズ(収益化)されるようになった、過去10年の蓄積が、そのままTwitterの世界に持ち込まれることになる、という感じですね。

来週サンフランシスコで開催されるad:tech San Francisco 2010でもソーシャルメディアは、大きなテーマの一つとして取り上げられる予定です。Twitterの新たな広告モデルに関する続報も含め、現地からも本ブログやTwitterでレポートをお送りしますので、どうぞ、お楽しみに!

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