今までは、アドワーズでユーザーリストを作り、そのリストに登録されているユーザーにリマーケティングで自社商品やサービスをアピールする配信方法が多く利用されてきました。今回は、リマーケティングのユーザーリストを基に、類似ユーザーに自社商品やサービスをアピールする方法を紹介します。
【類似ユーザーリストの定義と実績】
類似ユーザーは、リマーケティングユーザーリストに登録されているユーザーと似たようなプロファイル[1]を持つ新たなユーザーと定義されています。アドワーズで類似ユーザー機能を利用することにより、新たなユーザーにリーチすることが可能となります。ブランド認知を広げたい広告主として、一つ有効な出稿手法だと思われます。
また、海外の実績によると、類似ユーザー機能を通じて、平均3倍のクリック数の増加が成功事例として挙げられています[2]。弊社のクライアントでも類似ユーザー機能を利用した結果、クリック数は一般リマーケティングより、約2.2倍の増加となりました(実施期間:10日間)。
[1] プロファイル:検索キーワード・閲覧したサイトなど、クッキー(Cookie)に含まれるあらゆる情報となります。
[2] 出所:http://www.searchenginejournal.com/introducing-adwords-similar-audiences-targeting/60183/
【類似ユーザー機能の使用条件】
類似ユーザー機能を利用したい場合、以下の2つの条件が必要となります:
1. ディスプレイネットワークのみ使用可能
2. リマーケティングユーザーリストの登録数(Cookie数)が少なくとも500人以上が必要
基本、以上の2つの条件がクリアできれば、類似ユーザー機能が使えますが、実際利用する場合は、上と別に補足条件が必要だそうです。
まず、上記の通り、類似ユーザーは現存のリマーケティングユーザーリストと似たようなプロファイルを持つユーザーと定義されています。もし、現存のリマーケティング対象となっているユーザーのプロファイルと類似するユーザーがなければ、条件1,2をクリアしても類似ユーザー機能が使えない可能性があります。また、ユーザーリストのクッキー数が多ければ多いほど、類似ユーザー機能が使える可能性が高くなりますので、現在登録しているユーザーリストより広めなリストを作成することをお薦めします。
次に、リマーケティングをすでに利用している方は、組み合わせユーザーリストを利用していると思われます。しかし残念ながら、アドワーズは現在、組み合わせユーザーリストに対して類似ユーザー機能は対応していませんので、もし組み合わせユーザーリストしか作成していない場合、新たなユーザーリストを作成する必要があります。
【類似ユーザー機能詳細設定】
ここでは、リマーケティングキャンペーンに新たな広告グループを追加するケースを解説していきます。広告グループ→「ディスプレイネットワーク」をクリック→「ターゲティング方法」をクリック(図1)。次に、ターゲティング方法の右側のペンマークをクリックすると(図2)、図3のようなターゲティング選択画面が出てきます。そこで、「リマーケティングリスト」を選択し、「コンバージョン(CV)履歴有りの類似」をクリック→「保存」をすれば、類似ユーザーをターゲティングとしたディスプレイ広告配信ができるようになります。
以上が類似ユーザーターゲティングの説明となります。
弊社のクライアントも、長くリスティングをやってきた場合、コンバージョンを効率よく獲得していますが、検索数への伸び悩むことが多くあります。その場合、弊社は、ブランド認知を拡大させ検索数の増加を図っていくために、類似ユーザーターゲティングをお薦めしています。類似ユーザーターゲティングをご検討の際はどうぞお気軽にご相談下さい。
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