検索エンジンマーケティングのカンファレンスとしてスタートしたSESですが、近年は、ビッグデータのマーケティング活用や、メールやコンテンツマーケティング・CRMなど、より統合的なマーケティング戦略に関するテーマを扱うセッションの割合が急速に増えています。
今年のSESロンドンでも、初日の基調講演直後のセッションは「ビッグデータ分析」がテーマ。
といっても、大規模データの分散処理技術みたいなお話ではなく「How to Gather, Analyze and React to Customer Behavior (顧客理解のためのデータ分析・活用術)」というタイトルが示す通り、データに真摯に向きあうことで、マーケターはもっと大きな気づきが得られるはず、という極めて地に足のついたお話でした。
壇上に立ったMurray氏は、データの分析サービスを提供する世界的企業・Experian社の英国法人で、『デジタル・インサイト・マネジャー』という肩書きを持つだけあり、彼の話は、最初から最後までデータと顧客理解について。
消費者は、マーケターやアナリストの都合などお構いなく、複数のデバイスやサービスを縦横無尽に渡り歩き、好き勝手に行動しています。消費者の好みや価値観は、かつてないほど多様化している中、「あなた=マーケター」の好みや感覚をもとに消費者の嗜好を推し測ることは非常に危険であるとMurray氏は警告します。
ここで、彼は、参加者に向けて一つの質問をしました。『昨年、イギリスのクリスマス商戦の際に、もっとも検索された商品は何でしょう?』と。
会場からは「iPad mini?」「NikeのFuel Band?」といった声が出る中、彼が示した「正解」がこれ。
参加者からは笑いと共に「えー、こんなものが..?」という驚きの声が返ってきた訳ですが、それを受けて、Murray氏は、
「顧客のことを知りたければ、思い込みを捨てて、データを見ましょう!」
と結んで、壇上を後にしました。
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