2007.12.19

ニューヨークにあるSEM専業代理店Acronym Mediaに勤めるMarios Alexandrou氏のブログにちょっと面白いエントリーがありましたので、ご紹介します。

これからSEO業界で働こうとする人達に対して、5つの理由を挙げて、思いとどまるように説いているという少々過激な内容ですが、この「5つの理由」をよく読むと、今日のアメリカにおけるSEO事情が垣間見えるようで、なかなか興味深いです。

理由1: 進むSEOの内製化

今年2月にSEMPOが発表したレポートによると、調査対象となった企業の2/3がSEO業務を内製化する計画を持っているとのこと。つまり、SEOを職業にしたいのであれば、一般企業のSEO担当者というキャリアを選択することが必要となる。

理由2: 限られるキャリアパス

一般企業に勤める以上、昇進や昇給は大きな関心事となるだろう。だが、普通の会社には、SEO担当者に必要とされる検索技術とマーケティング双方に関する深い知見やスキルを発揮できるポジションは他になく、「生涯一SEO担当者」として終えるくらいの覚悟が必要だ。

理由3: リスペクトとは無縁の世界

悲しいかな、SEO担当者が企業の中で尊敬を集めることはまずないと思った方がいい。マーケティングやウェブの担当部署からは「サイトにキーワードを散りばめて検索エンジンを騙すことを仕事にしている怪しい奴」程度の評価しかされず、SEO担当者の発言や要求が社内で真剣に受け止められることはない。

理由4: 薄れるSEOの意義

SEOという仕事を作り出したのは検索エンジンだ。だが、今日、検索エンジンが検索結果の品質を向上させようとして行っている様々な努力は、人が行うSEO対策を無力化することを目的としているといっても過言ではないだろう。パーソナライズド検索などはその最たるものだ。

理由5: 低い参入障壁

SEOに関する知識や技術は、その気になれば、誰でも身につけることができる。大学に行って学位を取る必要もなければ、資格試験に合格する必要もない。つまり、SEOで食っていくためには、数多生まれてくる自称「SEO専門家」達との競争に巻き込まれることを覚悟する必要がある。

と、ここまで読むと、随分と悲観的な内容にも思えてしまいますが、企業はネットマーケティングの主要な一端を担うSEOの専門家に対して正当な評価を与えるべきであり、そのためには、経営者も含めて、SEOの意義をしっかりと理解し、「本物」を見極める眼力を養う必要がある、という「警鐘」のように思えました。

みなさんはどのような感想を持たれましたでしょうか?


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2007.9.17

今回でSESのホスト役を退くことになったDanny Sullivan氏の、これも毎回おなじみとなった初日の基調講演ともいえるセッション「Introduction to Search Engine Marketing(検索エンジンマーケティング入門)」で紹介されたデータです。

Danny

このセッションでは、毎年、基本的にはWeb初心者を対象に、SEOとSEMの違いや、代表的な手法などを非常に分かりやすく解説すると共に、参加者の興味関心やレベル毎に、SESでのお勧めのセッションを紹介しています。(今後のSESでは、誰がこのセッションを担当することになるのでしょうか。。。)

さて、このチャートは「SEOとは何ぞや?」という一節の中で紹介されたものです。

サイトを制作する場合、代表的なブラウザであるインターネットエクスプローラ(IE)上で、きちんと表示されるかどうかを気にする人は多いと思います。しかしながら、インターネットユーザの実に90%は検索を利用しており、即ち、全てのサイトは、「検索エンジン」によってフィルタリングされた後、始めてインターネットユーザの目に触れることになります。

従って、Webサイトを制作する際に、IEで正しく表示されるかどうかを気にするのと同じくらい、あるいはそれ以上に、インターネットユーザの90%が利用する検索エンジンという「ブラウザ」に、自分のサイトが正しく読んでもらえているかどうかを考えることが極めて重要となります。

SEO対策というと、「検索エンジンは画像は読めないので、テキストデータが重要。。。」といった各論に入ってしまいがちですが、特にWeb初心者に対しては、これは非常にわかりやすい説明だなぁ、と関心をしながら、Sullivan氏のSESでの最後の講演に聞き入った次第です。


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