今年も8/16からSESが開催されました。これまで、SESとは「Search Engine Strategiesの略で。。。」という説明をしてきましたが、今年からは、基本的には「SES」がイベントの正式名称として使われることになったようです。
また、今年からは、開催場所もサンノゼからサンフランシスコに移され、まさに心機一転でのスタートという様相でした。ちなみに、SESの会場となったのは、サンフラシスコ市内にあるMoscone Centerというコンベンションホールで、4月には、ad:techもここで開催されました。
現地で関係者から聞いたところによると、昨年の視察レポートにも書きましたが、ここ数年のSESでは、SEMやSEOについても、ディスプレイ広告やソーシャルメディアなどとの関連の中で議論されるケースが増えており、「検索に関する専門イベント」という捉え方が難しくなってきたことから、今後は「SES」という名称でイベントのブランディングを行っていく形に方針転換が図られたのだそうです。
こうしたSESの変化は、初日の冒頭に開催された”Search: Where to Next?“というセッションにも端的に表れていました。このセッションに登壇した、カナダのSEM管理ツールAcquisioの創業者であるMarc Poirier氏は、「サーチマーケティングからパフォーマンスマーケティングの時代に入りつつある」と前置きをした上で、
・「検索が全て」ではなく、数多いチャネルの中の一つとして捉えていく視点が重要になっている
・計測システムの進化により「クロスチャネル」の効果検証に必要なデータの入手は容易になっている
・だが「クロスチャネル」の効果を分析・検証するためには、新たなスキルや知見も求められる
・そうした「検索+α」の分析能力を備えた代理店やツールの活躍の場は今後益々広がっていく
といった点を強調していました。
SESの様子については、既に、現地からもTwitterで一部「実況」はしていますが、本ブログでは、改めて、今回のSESで行われた講演やディスカッションの中から、特に興味深かったポイントを、順次、ご紹介していきたいと思います。
(by Kenta Umezu, Chief Operating Officer, Le Grand)