2013.9.26

海外カンファレンス初参加がSES、その中でも最大規模を誇るサンフランシスコとは、Webマーケターとしてこれほどうれしいことはありません!サプライズゲストの登場、業界の最新情報の入手、また、名物スピーカーのセッションへの参加等、メモを取り写真を撮り、大変密度の濃い3日間を過ごしました。

セッションレポートについては、当ブログで随時ご紹介していますので、今回は海外カンファレンスならではの光景についてご紹介したいと思います。

まず、どのセッションに参加しても印象的なのは、参加者の積極性です。講演中でも、疑問点があれば遠慮なく挙手し、スピーカーに質問を投げかける。一方、スピーカーも、質問に対しその都度丁寧に回答し、質問者が納得したところで、また本題に戻っていきます。さらに、セッション終了ともなると、モデレータの合図もまたずに会場のあちこちから手が上がり、質疑応答が時間いっぱいまで続きます。最初のセッションに参加したとき、思ったよりも講演が早く終了したな、と思ったものですが、すぐにこの質疑応答の時間を考えてのことだと気づきました。

時に、その質問の仕方もとてもユニークで、今自分はどのような環境におかれ、この点についてこういう理由から疑問に思う、と言うように、自分の経験と考えを交えストーリーをもって質問をする様子はスピーカーさながら、プレゼンを聞いているようです。

実はこの参加者からの質問が、自分ではなかなか思いつかない、意外な角度からの視点であったりもしてとても興味深く、プラスアルファの情報を入手できるポイントでもあります。

そんな参加者の積極性を満足させる(?)ために、昨今恒例プログラムとなっているのがRoundtable Forumです。このRoundtable Forumとは、興味のある分野について(たとえば、“キーワード分析“等)エキスパートと円卓を囲み、スモールグループでディスカッションをするというプログラムです。参加者は、時間中に次々にテーブルを”はしご”し、知識を深めると同時にネットワークを広げていきます。

残念ながら、私はRoundtable Forumには参加しませんでしたが、直前のセッションで隣に座った男性が、スピーカーとの密なディスカッションを非常に楽しみにしており、毎回大きな収穫がある、とフレンドリーに話してくれました。

SESは、3日間の本セッションとは別にトレーニングセッションを設けていますが、スピーカーと参加者がインタラクティブにコミュニケーションが行われている各セッションは、トレーニングに参加せずとも、それに値する十分な内容となっているといえるでしょう。

今年もカンファレンスは大盛況のうちに幕を閉じましたが、一方で、会場内では日本からの参加者が少なかったように感じられます。業界の最新情報やTipsはセッションレポートで知ることはできますが、世界中から集まった人々から受ける刺激やスピーカーと参加者との熱いやり取りは、やはりカンファレンスに参加した人だけが味わえる特権であり醍醐味です。

来年2月にはSESロンドン視察ツアー の催行も決定しましたので、ぜひみなさんも一緒に、現地の臨場感を味わってみませんか?

【SESロンドン視察ツアー(予定)】
東京発:2014年2月10日(月)
SES視察:同2月11日(火)-13日(木)
企業訪問:同2月14日(金)
ロンドン発:2014年2月15日(土)→東京着は日本時間の2月16日(日)
概算費用:670,000円程度の見通し *
* 往復航空券、ホテル5泊、SES入場料、空港-ホテルの送迎、毎朝食及びウェルカムディナーを含みます

【参加の仮申込やお問い合せはこちらから】
メール:ses@LeGrand.jp
電話:0120-066-898

(by Tomomi Yokota, Business Development, Le Grand)

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2013.9.19

米国では、サイト最適化の権威として知られ、SESの名物スピーカーでもあるTim Ash氏のセッション『2013年コンバージョン最適化の旅 – ユーザー目線で考える「ダメなサイト」とは?』に参加しました。

このセッションについては、本ブログでも注目セッション としてご紹介しましたが、事前の期待通り、実際のサイトを見ながら、Ash氏の口からは、失敗事例と改善のためのヒントが、1時間のセッションを通して、全く途切れることなく、マシンガンのように参加者に投げかけられました。

あまりにも内容の濃かったこのセッションをブログで再現することは、ほとんど不可能に近いのですが、ここでは、特にみなさんにとっても示唆に富むと思われるAsh氏の『名言』のいくつかをご紹介したいと思います。

Tim Ash @ SES San Francisco

あなたのサイトを訪れる人のほとんどは「怠け者(Lazy)」で、「忙しく(Busy)」そして「短期(Impatient)」である

サイト来訪者に何かを考えさせたり、アクションを取らせようとすればするほど、コンバージョンからは遠ざかる。来訪者の「迷い」や「手間」をいかに最小化し、快適なエクスペリエンスを提供できるかが成功の秘訣である。

Slow death by thousand cuts – サイトは体中につけられた何千もの傷が元で死に至る

何か一つの大きな要因でサイトがいきなりコケることはない。むしろ、普段はなかなか気づかないちょっとした失敗が積もり積もって、徐々に死に至るからこそやっかいなのだ。だから、ちょっとした変化・ちょっとした改善を軽く見てはいけない。

Provide a small number of clear and useful choices – まずは顧客が興味を持ちそうな少数の選択肢を与えよ

まだ何を買うかも決めていない状態の来訪客に、いきなり商品一覧を見せても引かれるだけ。来訪客の関心や嗜好をできるだけ理解し、彼(彼女)たちを検討段階の次のステップに導くような選択肢を提示せよ。

No motion on your website! – フラッシュなど動きのあるコンテンツの利用は避けよ

人間の目は動きのあるものに奪われる。そして、動きのあるコンテンツに目を奪われたユーザーはそれ以外のコンテンツに全く注意を払わなくなり、その結果、用意周到に準備したナビゲーション(動線設計)は意味を持たなくなる。

Prioritize buttons if you have more than one – 何をクリックさせたいか優先順位を付けよ

購入や資料請求・会員登録など複数のCall-to-actionにつながるボタンがある場合、いま、この顧客にもっとも取って欲しいアクションは何かを考えて優先順位をつけよ。あれもこれも、と欲をかくと必ず失敗する。

Relieve anxiety before it arises – 来訪者の不安や迷いを先読みせよ

来訪者の不安や迷いを解消することも大切だが、もっと大事なことは、不安や迷いを感じさせないよう、提供すべき情報やコンテンツの場所やタイミングをよく考えてサイトを設計すること。

ぜひ、2014年2月に開催されるSESロンドン では、みなさんも一緒に、この”マシンガントーク”の臨場感を味わってみませんせか?

【SESロンドン視察ツアー(予定)】
東京発:2014年2月10日(月)
SES視察:同2月11日(火)〜13日(木)
企業訪問:同2月14日(金)
ロンドン発:2014年2月15日(土)→東京着は日本時間の2月16日(日)
概算費用:670,000円程度の見通し *
* 往復航空券、ホテル5泊、SES入場料、空港-ホテルの送迎、毎朝食及びウェルカムディナーを含みます

【参加の仮申込やお問い合せはこちらから】
メール:ses@LeGrand.jp
電話:0120-066-898

 

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