2011.3.31

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今年の「SES NY 2011」は諸事情により視察ツアーをキャンセルしなければいけない結果となってしまいましたが、やはり我々にとってはSESで何が注目トピックだったのか、今後のトレンドは一体なんだろうかと言うところが気になります。

本来ならば、会場に足を踏み入れていれば、現場の雰囲気や参加者同士の会話中からその時々のトレンドを把握する事ができるのですが、今回に関しては日本からの参加者の方も少なかった模様で、コンファレンス終了後に検索で調べてみても、あまり日本語での情報を提供しているサイトは見つかりませんでした。

この様な事情もあり、言語の問題はありますが、SES NY 2011の情報源としていくつか英語サイトで情報をかき集めてみました。内容はブログ、動画、プレゼンテーション資料等の様々な寄せ集めですが、これを見ていただくことによって、いくらかは会場の雰囲気がつかめるのかと思います。

■SESのYouTubeチャンネルのインタビュー動画
今年のキーノートスピーカーのダンカン・ワッツ氏のインタビュー
Twitter assumptions are mistaken, according to Duncan Watts, Yahoo! Research Scientist
http://www.youtube.com/watch?v=B0vu3UVl8QY

米国では徐々にシェアを伸ばしているBing担当者へのインタビュー
Microsoft Bing Search reinforces content is king at SES New York
http://www.youtube.com/watch?v=EbzTITgrQJ0

■Search Engine Watchサイトによる、まとめサイト。日付別にその日に行われたセッションについて書かれたブログをまとめてあります。また、中にはほぼ議事録に近い内容もあります。
SES New York 2011 Day 1 Coverage
http://blog.searchenginewatch.com/110322-182736

SES New York 2011 – Day 2 Coverage
http://blog.searchenginewatch.com/110323-165142

SES New York 2011 – Day 3 Coverage
http://blog.searchenginewatch.com/110324-184148

■サーチとソーシャルメディアの情報が満載のサイト“State of Search”のまとめサイト
Related posts on State of Search SES New York 2011
http://www.stateofsearch.com/events/search-engine-strategies/ses-new-york-2011/

■Slideshareサイト上に掲載されているプレゼンテーション
http://www.slideshare.net/group/ses-new-york-2011/slideshows

■MS Advertisingのフリッカー写真集
MS Advertising Flickr Sets
SES NY 2011
http://www.flickr.com/photos/msadvertising/sets/72157626227006978/with/5550897132/

どうやら色々な方のブログを読んでいると、それぞれ視点は異なるものの、SES NY 2011での注目トピックは、2月に発表されたグーグルの新らしい検索アルゴリズム“Panda”、“ソーシャルメディア”、“リマーケィング”と言う事になるのかと思いました。ソーシャルとリマーケティングに関してはこれまでも話題として語られていましたが、Pandaに関しては、この最近でグーグルの一番大きなアルゴリズムの変更とも言われている程の衝撃的な発表だった模様で、急きょ“Panda: the Aftermath”と言うセッションが追加されていました。

このPandaと言う新アルゴリズム、米国では全検索の約12%に影響が出たとも発表があり、日本にも導入予定であると言う話もあり、今年の検索業界の話題の目玉となりそうです。Pandaの特徴としては、サイトのコンテンツの内容を今まで以上に細かく解析するアルゴリズムが、いわゆるコンテンツファーム的なサイトを摘発する為に導入された事になります。たとえば、英語のサイト上の文法までも評価対象になり、文法のミスやスペルミス、意味の無いテキストで埋め尽くされているサイトを摘発する事も可能になる模様です。

よって、日頃から“検索エンジン”への対策ばかりに力を入れているサイトは影響が出てもおかしくない様ですが、これまで通りに“検索ユーザー”の為にサイト作りをしている広告主にとっては特に大きな影響は出ないと思われます。幸い、弊社がSEMのお手伝いをさせていただいているお客様は後者の“検索ユーザー”向けのユーザービリティに重点を置いた広告主様で、弊社のサイト最適化の手法も同様の考え方である為、マイナスの影響は出ないと考えています。
(by Kenta Umezu, Chief Operating Officer, Le Grand)



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2011.3.11

グーグルでは、これまでも検索ユーザーの好みに合わせて、検索結果を「パーソナライズ」する機能を色々と提供していますが、日本時間で本日(3/11)の未明に、グーグルでは任意の検索結果をドメイン単位で、ユーザーが自由にブロックできる機能発表しました。

これにより、例えば、よく使う検索キーワードに対して、自分が探しているものとは関係ないサイトが上位に表示されている場合などに、そうしたサイト(ドメイン)を検索結果に表示させないようにすることができます。様々なニーズや目的を持って検索エンジンを利用するユーザーに対し、できるだけ検索結果の品質を高めるために行われた努力の一つ、と言えるでしょう。

グーグルの発表によると、ブロック機能は、今のところ、Google.comを英語環境で利用した場合で、かつChrome 9以降、IE8以降、もしくはFirefox3.5以降のブラウザを使用している場合に利用可能となり、他多言語については、その後、順次対応とされています。しかしながら、3/11の午前7時時点では、日本(東京)から、Chrome10.0を使えば、google.comだけでなく、google.co.jpを利用した場合にも、下図の通り、ブロック機能が使えることが確認できています。(一方、同じタイミングで、Firefox3.6で試してみたところ、google.co.jp、google.comいずれでも、まだブロック機能は使えませんでした。)

Google Block

なお、検索結果にブロックしたドメインが含まれている場合には、検索結果の下部に『Personal Blocklist 拡張機能によって一部の検索結果が除外されています。』というメッセージが表示されます。その横にある『表示』ボタンを押すと、ブロックされたドメインに関する検索結果が表示され、そこから、ブロックを解除することも可能です。(下図参照)

Google Remove Block

これからは、検索ユーザーにブロックされにくいタイトルタグの書き方といったことも、SEOにおける重要なノウハウになっていくのかもしれませんね。

(by Rod Hiroto Izumi, Founder & Co-CEO, Le Grand)



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